Guanling 2010
中国貴州省関嶺県での『三畳紀とそれ以降の海生脊椎動物』シンポジウム
2010年8月28~29日 (フィールドトリップは別日程)
中国貴州省関嶺県にて海生脊椎動物についてのシンポジウムが開かれます (2010年8月28ー29日). 会合の後、貴州省西南部および雲南省東部の三畳系化石産地を回るフィールドトリップも企画されています。当該地域は個人では未だに観光が難しいので、化石産地と名勝を楽しむよい機会です。
関嶺は三畳紀後期カーニアンの海成化石、特に大型海生は虫類の化石で有名です。昨年末に関嶺から記載された世界最古のカメ Odontochelys が世界を驚かせたのは記憶に新しいところです—このカメには甲羅が下半分しかありませんでした。その他に体調10メートルに達する魚竜類や、サラトサウルス類(海竜類)、鎧つきの板歯類などが続々と発掘されてきました。
このシンポジウムの第一次案内が完成しました( こちらからどうぞ)。 もし少しでも参加する可能性がおありでしたら、 このウェブサイトの返信フォームを使うか案内所に添付の返信書式を郵送するかして、その旨をお伝え下さい。日本からどれくらいのかたがお見えになるかの予測がつくと運営上助かります。
関嶺の位置: 黄色い家の記号が関嶺の位置 青い飛行機の記号は中継するかもしれない飛行場。
場所: Guanling Hotel
参加費: 500元 (約6700円).
事務担当: Gao, Yin-ping; 江大勇.
シンポジウム課題(仮):
- 貴州省産の三畳系魚竜類とヨーロッパ・アメリカのものとの比較;
- 三畳系海生は虫類の古地理と多様性の進化;
- 三畳系魚類の古地理と進化;
- 貴州省産三畳系海生は虫類の層序;
- 三畳紀以降の海生は忠類の進化.
フォーラム課題(仮):
- 国立地質学公園の設立と観光産業
旅行の手筈: 貴陽空港(KWE)から Guanling Hotel までの車の手配はこちらでさせていただきます。つまり貴州省の省都、貴陽まで飛行機で来ていただければ、後は主催者側が交通のお世話を致します。貴陽空港までは北京空港(PEK)か上海空港(SHA)で飛行機を乗り換えれば簡単にたどり着くことができます。航空券はオンラインでも入手できます。場合によりますが、上海までの国際便と上海からの中国国内便を別途購入した方が安いこともあります。
フィールドトリップ
8月30日~9月2日
フィールドトリップは現時点では計画中です。以下の4つの可能性を考慮しています。
- オブション1: 関嶺国立地質学公園への日帰り旅行
- オプション2: 貴州省の三畳系海生は忠類産地とその層序を追う一周旅行. 黄果樹瀑布、花江渓谷、そして竜宮も訪問予定。
- オプション3: 貴州竜博物館及び頂效烏沙地質学公園への旅。馬鈴河渓谷も訪問予定。
- オプション4: 雲南省羅平及び貴州省盤県の化石産地への旅。雲南省の三畳系層序の総括。
どのオプションがもっとも興味深いかを是非お知らせ下さい。以下に化石産地の地図といくつかの写真を添付しますので、ご覧下さい。
フィールドトリップの目的地(仮): このリンクをたどるとグーグルアースで使えるKMLファイルをダウンロードできます。
写真
関嶺からほど近く、アジア最大の滝といわれる黄果樹瀑布
興義市の万峰林
頂效に程近い馬鈴河渓谷
新民地区産のウーメンゴサウルス
新民地区羊圏にあるナショナルジオグラフィックの援助による発掘地点。今では保護されている。
羅平のフィールドで露出していた魚の化石
羅平で落石中の化石を探す研究者たち